静岡市|ペットが滑らない床材・マットの選び方
犬や猫などのペットを室内で飼っている方のお悩みと言えば「床」問題。
フローリングなどのツルツルと滑りやすい床材だと、足腰に負担がかかったり、転んで怪我をするリスクが高まります。また、素材によっては臭いや傷がつきやすい、お手入れが大変といった点もあり、早急に解決したい問題点です。
今回は室内でペットを飼われている方に、おすすめの床材やマットをおご紹介します。犬や猫を飼っていて、ペットのために床をリフォームしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ペットの床問題
室内でペットを飼われている方の床のお悩みベスト5。
・床がフローリングで滑って危ない
・爪とぎをして床が傷だらけになってしまう
・臭いが染みついてとれない
・抜け毛やヨダレで衛生面が気になる
・お手入れが簡単なものがいい
滑って転ぶリスク
床が滑りやすいと、常に四肢を踏ん張りながら歩くので、足腰に負担がかかりやすくなります。ソファや階段などの段差から飛び降りる場合も、衝撃が足や腰に伝わるので負担が大きくなります。
また、滑って転んで怪我をするリスクや、関節の病気を引き起こす原因になる可能性もあるので注意が必要です。特に長毛の子は肉球表面のふんばりを邪魔するので、気を付けましょう。
膝蓋骨脱臼や、椎間板ヘルニアなど、知らない間に負担になり、病気が発症する可能性があります。足を引きずって歩く、触ると痛がる、段差や抱っこを嫌がるなど、変だなと思った時は動物病院などに相談しましょう。リスクを減らすためにも「床」が滑らないようにする対策が必要です。
傷がつく
猫はマーキングやお手入れとして、爪とぎをします。猫が壁や床に一生懸命爪を立てると、傷がついてワックスが剥がれたり、ささくれたりして傷がついてしまいます。
爪とぎができるような専用のスペースを設けて小さいうちから教えておきましょう。猫の本能からくる行動なので、しつけはできても、完全に爪とぎをやめさせることはできないので、傷に強い床を選ぶ必要があります。
フローリングの溝や傷ができた部分にペットの毛やフケ、取りきれなかった粗相の水分など汚れがたまると、ノミやダニも繁殖しやすいので注意が必要です。
臭い
水飲み場で水が飛び散ったり、トイレ廻りでずれて粗相をしてしまったり、水やフードや毛玉などを吐いてしまったり。思わぬところでフローリングが汚れてしまうときがあります。
すぐに気付いて拭ければいいのですが、すぐに対処できないこともあると思います。コーティングされていないフローリングはシミになったり、中まで浸透してしまうと臭いが残ったり、腐ってしまう場合もあります。
染みついた臭いはなかなか取れないので、粗相しても大丈夫なような対策が必要です。
衛生面
粗相した箇所は汚れをきちんと取らないと雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。また、溝の隙間にペットの毛やフケがたまるとノミやダニが繁殖しやすくなるため、注意が必要です。最近ではアレルギーを発症するペットも多いですし、人間も快適に暮らすためには衛生面に考慮した床選びが重要です。
お手入れ
ペットが安心できる床にしたいけど、お手入れもなるべく簡単なものがいい!粗相をしたときや、季節の変わり目で毛が大量に抜ける時期など、毎日家の中を清潔に保つにはお手入れがなるべく簡単で衛生的な床にするのがおすすめです。
ペットにおすすめ床材・マット
カーペット(絨毯)・ラグマット
カーペット(絨毯)・ラグマットとは
室内に敷く繊維製の織物や敷物で、3畳以上のものはカーペット(絨毯)、それより小さいものがラグマットと呼ばれます。
摩擦に強く、弾力性があり、消臭・防臭効果や、撥水加工がされたものもあり、機能性が高いのが特徴です。
カーペット(絨毯)
広範囲に敷くため重量があり、滑りやズレも気になりません。カットパイルといった毛足の短いものであれば、ペットの爪の引っ掛かりを軽減できます。コストは上がりますが、屋外や土足でもOKなカーペットですとより耐久性が上がります。
デメリットとしては、丸洗いができないので、清潔にしていないと埃やペットの毛などでダニなどが発生する場合があります。習慣的に掃除機や粘着ローラーなどで埃や毛を取り除きましょう。また、粗相した際はきちんと汚れをふき取りましょう。ゴシゴシしすぎると拭いた箇所だけ変色したり剥げたりしてしまうので、お手入れ方法を事前に確認してください。
ラグマット
一面に敷くカーペットよりも小さく、家庭でお洗濯できたり手洗いができるものもあり、清潔に保つことができます。汚れたり破れたりした際にもカーペットよりも気軽に買い替えができるのもメリットの1つ。ソファーまわり、食卓まわりなど、部分的に使いたい時におすすめです。カーペットに比べて重量が軽いので、ペットが走り回ったり、大型な体重の重いペットの場合はラグマットごと滑ってしまう場合があるので注意が必要です。
滑り止めだけで安心せず、動かないように家具を置いたり、部屋の隅に置くなどの工夫が必要です。また、カーペットと同様、ホコリや抜け毛がたまりやすいので、掃除機や粘着ローラーなどで定期的なお手入れをしましょう。
タイルカーペット
タイルカーペットとは
タイルカーペットとは、40~50cm角にカットされたカーペットを部屋の広さに合わせて敷き詰めて利用する床材です。以前はオフィスや商業施設で利用されていましたが、近年では一般家庭でも普及が高まっています。
色や柄も豊富でインテリアに合ったデザインを選ぶことができます。表面のパイル(繊維の束)にも種類があり、「ループパイル」「カットパイル」「平織」などがあります。
「カットパイル」「平織」でしたら、ペットの爪が引っかかりにくくおすすめです。
1枚が小さくずれやすいので、専用のボンドや両面テープをする必要があります。アパートやマンションでは使えない場合もあるので注意が必要です。最近では滑り止めが裏に付いているタイプも販売されています。
また、厚みのあるものはドアに干渉してしまう可能性があるので、あらかじめ計測したりサンプルを使って確認しましょう。
タイルカーペットのメリット
・汚れた部分だけを剥がして水洗いできる
・損傷した部分だけを新しいものに交換できる
・耐久年数は短いが、コストが低い
汚れた部分だけを取り外して洗ったり交換したり、はさみやカッターなどで簡単にカットできるため、DIYしやすい素材です。安価な製品も多く、数枚敷いてみてペットに合うかどうか試してみることもできます。大型犬の場合は全面に隙間なく敷くとズレの防止になるのでおすすめです。汚れや粗相をしても交換できるから大丈夫!と気持ちの余裕にも繋がります。
タイルカーペットのデメリット
・全面に敷く場合は費用がかかる
・汚れがシミになりやすい
・賃貸で接着剤が利用できない場合がある
・隙間にゴミや埃がたまりやすい
繊維製なので染み込んだ汚れはシミになりやすく、ゴシゴシ擦りすぎると変色する可能性があります。裏面に滑り止めがついているものもありますが、貼る床によっては滑ってしまう場合があります。タイルカーペット専用の接着剤や両面テープなどがありますが、賃貸のアパートやマンションの場合は注意が必要です。全面に敷き詰めると滑りにくくなりますが、まとまった費用がかかります。またカーペット同様に抜け毛や埃がたまりやすいため、定期的なお手入れをしましょう。
フロアタイル
フロアタイルとは
フロアタイルとは、塩化ビニル(PVC)を主成分としたタイル状の床材です。
木目調や石目調のリアルなプリントが印刷されているものもあり、好みのデザインを選ぶことができます。防滑性・耐久性があり滑りにくく、力の強いペットの引っ掻き傷などを防止できます。
フロアタイルのメリット
・耐久性・耐水性が高い
・メンテナンスがしやすい
・オシャレなデザインが多くリアルな質感
土足で使用する場所や、水や湿気の多い場所でも使用できます。耐水性に優れ、汚れや水気を吸い込みにくく、掃除機や雑巾でサッと拭くだけでお手入れできるのがとても楽です。木目調や石目調など、見た目や手触りにもこだわったリアルな質感を楽しめます。表面がざらざらしているものは、ペットがより滑りにくいのでおすすめです。もし、汚れや破損してしまった場合はタイルカーペットのように、1枚だけ剥がして交換することもできます。
フロアタイルのデメリット
・タイルカーペットやクッションフロアよりも高価
・クッション性が少ない
・床暖房・ホットカーペット・こたつは使用不可
・隙間に水が入りやすいので注意
フローリングを張り替えるよりは安く施工できますが、タイルカーペットやクッションフロアと比べると高額になります。また、クッション性がないので防音効果などはなく、夏はひんやりとしていいのですが、冬の寒い時期は寒さを感じやすく床暖房・ホットカーペット・こたつは使用できないので、カーペットやエアコン・ヒーターなどは欠かせません。
きちんと施工しないとフロアタイルの隙間から水が浸入し、下の床材を痛めてしまう可能性もあります。ペットの粗相や水回りなどは注意が必要です。
フロアコーティング
フロアコーティングとは
フロアコーティングとは、既存のフローリングの上に塗料を塗り、皮膜により光沢やツヤを出す方法です。一度塗れば10~30年と長く効果を保つことができます。ペットが舐めても安全な自然素材を使用した塗料があり、引っ掻き傷や、おしっこ・吐き戻しなどのシミや変色、臭いから保護してくれます。施工後も透明で目立ちにくいため、インテリアを損なうことなく床の滑る問題を解決できます。
フロアコーティングのメリット
・滑り止めの効果がある
・傷や汚れがつきにくく、お掃除やお手入れが楽になる
・耐久年数が長く、ランニングコストがかからない
ペットや小さなお子さんがいても安心なもの、UV・ガラス・シリコンなど種類もあり、予算やツヤ感などに合せて選べます。フローリングを綺麗に長持ちさせる効果もあるので、新築やリフォームの際に施工するとスムーズです。耐久年数が長く、お手入れも不要なので、お手入れ重視なな方におすすめです。
フロアコーティングのデメリット
・費用が高い
・市販品で自身でやる場合はムラができたり、耐用年数が短い
・施工するには家具などが全てない状態にしなけらばならない
・施工後はコーティングが乾くまで部屋を使えない
手軽にできる市販品もありますが、耐用年数は短く、定期的なコーティングが必要です。また、コーティングする際には物を移動させたり、塗ったあと乾くまで待たなければいけません。マットな質感のものもありますが、元々のフローリングに比べツヤ感がでるので、好みでない方はやめておきましょう。また、また、小型のペットにおすすめです。
ポイント
新築やリフォームのタイミングなど、家具がまだ入っていない状態で施工できるとスムーズです。また、市販品で試す場合は1部屋の一部など狭い範囲から様子を見て、大丈夫そうなら広い箇所に移りましょう。コーティングは乾くまでに数時間から数日かかるものもありますので、計画的に行うのがポイントです。
また、フローリングによってはコーティングできない素材や、ツヤが増し見た目が変わる場合があります。サンプルをとったり、ショールームがあればペットを連れて実際に歩かせたりして、専門の業者に相談してみてください。
クッションフロア
クッションフロアとは
クッションフロアとは、塩化ビニール素材でできたロールシート状の床材です。裏面は不織布で裏打ち(補強処理)されており、間にはスポンジ状の発泡層があります。約1mm~4mm程の厚みがあり、クッション性・防水性に優れ、メンテナンスがしやすいことが特徴です。カラーやデザインも豊富で、木目、タイル調、アンティーク柄などさまざまな種類から選ぶことが可能で、お部屋の雰囲気に合わせて選べます。
クッションフロアのメリット
・金額が安い
・防水性・抗菌・消臭機能が高くお掃除がしやすい
・クッションがあるため滑りにくく防音効果も期待できる
・デザインが豊富・DIYしやすい
フロアコーティングやタイルに比べて金額が安く。機能性が高くお掃除が楽になるのが魅力的です。滑りにくくするには表面に凹凸があるクッションフロアを選びましょう。部屋の前面に貼るだけでなく、部分的にカットしてラグマットのように使用することも可能です。畳の上に設置してもずれにくくDIYしやすい素材です。
クッションフロアのデメリット
・凹み・傷に弱い(大型犬には不向き)
・耐久年数が短い
・通気性が悪いためカビに注意
家具や重たいものを置いたり落とした時に凹んだり、ペットが引っ掻いてボロボロになるケースもあります。力が強い大型犬には弱すぎるのでおすすめできません。表面の防水性は高いですが、クッションフロアの隙間に水が入ったり湿気によりカビが発生する可能性が高まります。ペットの粗相や水回りに使用する場合は注意が必要です。店舗用や屋外用など耐久性の高いクッションフロアもあるので検討してみましょう。
ポイント
コストが低く、機能性が高く、お手入れがしやすいクッションフロアは小型・中型のペットにおすすめです。フローリングだけでなく、畳の部屋でも使えるのでDIYしやすい商品です。しかし、耐久年数が短く、表面のビニールが剥げてしまったり、クッション性がなくなってきてしまった場合は取り替えるようにしましょう。
注目のおすすめ床材
フロテックス
フロテックスとは
フロテックスシートとはカーペットのやわらかい踏み心地とシート状床材のメンテナンス性の良さを合わせ持った機能性繊維系床材です。ホテルやラウンジなどでも使用され高級感があり、水洗いができ、耐久性に優れた衛生的な床材です。
木目調や大理石調など高級感があり、デザイン性を重視する方にもおすすめです。マットな見た目でツヤ感が苦手な方にはぴったりです。
超密集パイルの繊維が汚れを染み込みにくく、汚れてもゴシゴシ水洗いすることができるので、ペットが粗相しても安心してメンテナンスができます。
ノンシキッド(防滑シート)
ノンスキッドとは
防滑シート(ノンスキッド)は名前の通り「すべり」を「ふせぐ」シート状の床材です。 一般的にはベランダやマンションのエントランスで使用されている凹凸のある塩ビのシートをさします。
ペット用の素材として作られたわけではありませんが、大型犬などの大きく力の強いペットでも滑らず、傷がつかないと話題の床材です。
屋内用・屋外用や、凹凸の加減など様々な種類があります。あまり凹凸がありすぎると、お掃除しにくく転んだ時にケガをしやすいので、実際にサンプルを試して理想のスリップ感のある床材を見つけましょう。
セラミックタイル
セラミックタイルとは
セラミックタイルとは、陶磁器やせっ器質、陶磁器などの無機質材料を高温で焼き固めた建築用の床材です。セラミックタイルと聞くと、ツルツルとした大理石調の高級感があるものをイメージされる方も多いと思いますが、滑り止め加工を施したものがり、耐久性もあるので大型のペットにもおすすめです。
タイル部分は染み込まないためお手入れしやすい点もペット向きな床材です。高級感があり、デザイン性を重視する方におすすめです。
ただ、陶器なので強い衝撃で割れる可能性があるので注意が必要です。また、専門の業者に施工してもらうため他の床材に比べて高額になります。また、カーペットや塩ビシートと違い夏はひんやり冷たくて気持ちいいのですが、冬は冷たくなるので、寒い時の暖房対策は必須です。
ゴムタイル
ゴムタイルとは
ゴムタイルとはゴムを主原料としたタイル型の床材です。
ゴムタイル風になったシート状のラバーシートという床材もあります。
一般家庭ではあまり見慣れませんが、ゴムタイルはスポーツジム・学校・病院など様々な場面で利用されています。ゴム素材は優れて耐久性と優れた弾力性により、滑りにくいだけでなく足や膝への負担が少なく心地よい歩行感も魅力的です。
一番のネックは見た目の問題。今ではゴムタイルも様々な色がデザインがありますが、他の床材に比べると種類が少なくなります。ゴム独特の素材感は一度気に入ると手放せないといった声もあるようです。大型で体重があり力も強いペットにもおすすめです。
まとめ
今回は室内でペットを飼われている方に、おすすめの床材やマットをおご紹介しました。フローリングのつるつるして滑ってしまう床はペットにとっては危険がいっぱいです。
皆さんが知っている人気の床材から、あまり知られていない床材まで色々な種類を紹介しました。
これから新築を考えている方、これからリフォームを考えている方、とりあえず何か策はないかと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ペットの大きさや性格によって合わないものもある場合があります。
できればサンプルを取ったり、業者に相談するなどしてあなたのペットに合った床材を探してみてください。
静岡市|ペットの滑らない床・床材のご相談はお気軽に当社にお問合せください。
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